「ただいまーぁ」


「おかえりなさい優。
もうご飯は食べてきてるのよね?」



家に帰るとお母さんがエプロン姿で出迎えてくれた。


「うん、もう疲れたしお風呂入って寝るね」


ーー「本当に一輝でいいの?」


ああぁぁぁっ!思い出したくもないのに過ってきてしまう。俊くんの謎の発言。


お風呂に入って忘れようと。



「そういえば優」


お母さんが何やら気持ち悪く笑って近づいてくる。


「な、なに…怖いよお母さん」


「お母さん今日お買い物帰りに見ちゃったの。涼介くんが女の人と歩いてるの」


………。


「え!」