俊くんとバイバイし、一輝くんとの帰り道。
「俊くんいい人だね」
「まぁな、俊も優ちゃんの事いい子だねって褒めてた」
「え!本当?よかったぁー…」
彼氏の友達に悪いように見られちゃったらどうしようって不安だったんだよね。
「何でそんな安心すんだよ。俊にそんなにいい子に見られたかった?」
「だって一輝くんの幼なじみでしょ?変な彼女だなんて思われたくないじゃん」
「ふーん、そんなもん?」
「女の子は誰だってそうだよ!!」
あんな彼女やめとけ。とか陰で言われたくない。
「なぁ優ちゃん」
すると一輝くんの歩いていた足が止まった。
そして、あたしの方向に顔を向けて目の前に立つ。
「どうしたの?」