モヤモヤしたまま携帯とにらめっこ。


朝になっても一輝くんからの連絡は一切なし。


昨日までは朝ちゃんと来てたのになー。



「胡桃、どう思う?」



昨日までの流れを胡桃に全部話した。

このモヤモヤ引っかかるのは一体なんなんだ?



「まず付き合ったのはおめでとう」


「あ、ありがとう」


「………ちょ、本当に優には申し訳ないんだけど、今まで説教みたいなことを言ってきたけど……」


「うん…」


「一輝、やめといたら?」



………は?



「え??待って、あんなに言っといて別れろと?」


「うん、本当ごめん!

えらそうに一輝の事すぐ振らないように!とか、真剣に!とか言っといてだけど……なんか今までの話し聞いてるとなんか優が傷つきそうで」



申し訳なさそうに謝る胡桃。

すごい眉間にしわ寄ってるよ……。



「だってまず、自己中過ぎじゃない?自分が会いたいならお前が来いよ!って話しだし、時間も時間なのに女の子1人で帰らすってさ…ほんっと信じられないんだけど。本当に好きなの?って感じ」


「それはあたしも思った。

だけど…、あたし普通に一輝くんのこと好きになっちゃってるの。」



このモヤモヤはこの気持ちだったのか。


この人はやめておいた方がいい。って頭の中では分かってるんだけど、好き。

だからどうしようもないんだよ。