そして、デートの日。
「はぁ…」
息を吐くとうっすら白くなる息。
季節は12月の初め。
待ち合わせ場所に着くと周りはクリスマスモード全開で、カップルを見ると羨ましく思う。
「優ちゃんごめん…っ!」
……ドキ
私服姿に小走りでやってくる一輝くん。
シンプルな姿でそれが様になっていてかっこいい一輝くんにドキドキしてしまう。
「あたしも今来たとこだよ。なんか私服だと雰囲気違うね」
なんか、もうちょっとチャラチャラした格好っぽいなって勝手に思っていたから意外。
「かっこいい?」
「へ?」
「ごめんごめん、じゃあ行くか」
び、びっくりした…
あまりにもサラって言うものだから変な声出ちゃったよ。