ひらひらと手を振り、一輝くんを胡桃と一緒にお店の前から見送った。


「一輝どうだった?」


「ん?全然あり!!性格いいし、なにより面白いし!カッコいいし最高じゃん」


「はぁ〜…、逆に一輝に優を紹介していいのか…」


「何それ!どうゆう事よー!」


「そのまんまよ!紹介したあたしもあたしだけど……、また同じような事繰り返さないようにしてよね」


胡桃はそう言ってプイっとあたしとは逆方向に顔を背け、さらに言葉を続けた。


「……あたしは今度こそ優に幸せになってもらいたいの。一輝もいい奴だし、優の都合ですぐに捨てたりなんてして欲しくない」


「……胡桃」


「真剣に恋愛して、優」



初めてだ。

友達からこう真っ直ぐに気持ちを伝えられたのは。