私、一ノ瀬 楓(イチノセ カエデ)は
高校生になって、初めての恋をした。









出会いは、ほんの数日前――





『あ゛ーーー!!!!!!!』

「五月蠅い黙れ。」




『だって雪チャン!!!あた、あたしの牛乳が売り切れ!!!!!!』



友人の、坂田 雪菜(サカタ ユキナ)と購買に来ている私。


中学2年生のころから巨にゅ…ゲフンゲフン
身長を伸ばすために毎日牛乳を飲み続けている。

「牛乳くらいでグチグチ言うなよなー。」



ぎゅ、牛乳くらい!!!!?



『牛乳は、あたしには必要なのー!!!!!!
中2の頃はAもなかった私の胸を
Aピッタリまで成長させてくれた神なんだから!!!!!!!!!!!!!
Dカップの雪チャンにはブカブカのBカップブラつけてる
私の気持ちなんて分からないよー!!!!!!!!!!(泣)』













シ――――ン…





あ…声多きすぎた。




「馬鹿…(呆)」





うわぁお。



みんなの目線が痛いぜベイビー。










「ぶはっ」





シーンとした中、
アタシの後ろで噴出したヤツがいた。








「おま…プッ、高1でAカップかよ…ブッ。」










なんだこいつは。





笑うなら思いっきり笑えよな。






『なによ…。』









「いや、お前、可愛いな。ハハハッ!!!」






『かわっ!?』





「おぅ。だから、ホラ。」




『へ、』







ホラ、と言って手渡されたのは




「牛乳、飲むんだろ?」











恋に、オチました。



「2年3組6番川上 京介(カワカミ キョウスケ)。
身長176cm 体重66kg。
成績優秀運動神経抜群。
部活は写真部に所属。」




『川上先輩…』






あの日の事があってから、
雪チャンや他の友達に川上先輩について
調べてもらっていた。




写真部ってことは…外で写真を撮っているか、
部室で現像してるかだよね。







『よっしゃ、行ってくる。』





「行くって何しに?」





雪チャンに聞かれたあたしは、当たり前のように答えた。





『何って、告白しかないじゃん。』












いない…。


部室や校庭を探しても、川上先輩は見つからない。





『どこ行ったんだろ…。』







校庭以外に探してない場所と言ったら…









『旧校舎…?』









いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。
それはない、それだけはあってはならない。







だってさ、きゅきゅ旧校舎だよ!?













あの、霊的なモノ(ってゆーか霊)がでる旧校舎!!!!!!!!!!



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