「秋元さん?」
「先輩…これってうちの学校の本なんですか?」
本がこんなにボロボロするだなんて、信じられない。
「ここにある本は全部学校の本。
信じられないかもしれないけど…
何年も前からあったりする本が何冊もあるからページがなかったりするのはしょうがないんだ。
お菓子やジュースには俺も驚いたけどね…」
「そうですか…」
「明日は休みだし、新しい本買いに行くか…」
新しい本…
この本達を見ていると新しい買った本でもすぐにボロボロになりそうでかわいそうだ。
「秋元も買い出し手伝え。
明日は休みだろ?」
「はっ?あたしも…
どうして?」
「暇そうだから荷物持ち」
「あたし一応これでも女の子なんですけど」
「兄貴に何言ってもムダだから諦めた方がいいよ」
ちょっと待ったー!
あたし図書委員じゃないんですけど?
「俺と蒼衣の関係を知った以上は手伝ってもらうから。
あしたは10時00分に駅前に集合」
それだけ言って平本先生は職員室へ戻ってしまった。