受験…
あたしは終わったばかりだからあと2年後。


その頃あたしは何をしているのかな?



「蒼衣先輩ってやっぱり“国語”は得意なんですか?」


「どうだろうね。
苦手って訳ではないけど…得意でもないから」


羨ましい…
あたしもそんな事を言ってみたい。


国語だけは苦手だからな…



「秋元さんは国語が苦手だから補習しているのに本の整理なんてしていていいの?」


「あーそれはですね…」



あたしは蒼衣先輩の横に座ってあたしが手伝い始めた理由を話し出した。


「最初の2日くらいはちゃんとプリントをやっていたんですけど…
どうしても分からなくてどのプリントも真っ白だったんです。

けど先生が“俺も仕事がある”って言ったんです」



そう、これが始まりだったんだ。