福島先輩とは夏休み前から付き合い始めた。
一緒に帰ったり、休みの日にはよく遊んだ。
部活を引退した福島先輩は時々放課後に後輩の指導をしていた。
そんな日は梓と帰っていたのに……。
「梓…… あたし来週は学校に来ないかも」
「夏帆、それはダメだよ。
しっかり補習受けなきゃダメだよ」
「あーずーさー」
「応援しているよっ」
「はぁー、他人事だと思って……」
唯一の頼みの綱の梓にも振られたあたしはもう誰にも頼る事は出来ない。
そんなこんなで決まった補習―――。
あたし、秋元夏帆(アキモト・カホ)
最悪の1週間が幕を開けようとしている。