「そこに置いてある本なら簡単にお弁当作れるはずだから」


放課後、図書館に行たら、先に来ていた蒼衣先輩に言われた。

カウンターの上に4冊の料理本が置いてあった。


「この包みは?」


おまけに可愛くラッピングされた包みも置いてあった。


「それはこの間のお菓子のお礼」


「開けていいですか?」


「どうぞ」


あたしはリボンをほどいて中身を見た。


「アメだ!」


「女の子ってそうゆうの好きだと思ったから」



あたしがあげたのは小さなお菓子が1つだったのに蒼衣先輩は沢山のアメをあたしにくれた。
それも可愛くラッピング付き。


「気に入った?」


「はい、もちろん。
ありがとうございます」


「それは良かった」


フッと鼻で笑い、あたしに笑いかけてくれた。


「先輩って…笑うんですね」


「俺も人間だから」