そして…… お昼休みだけど来てしまった“図書館―――”


今は“本の整理”をしているという事で普通の人は入れないようになっている。


けどあたしはこっそーりドアを開けて誰も居ないであろう“図書館”へ潜入した。


思ったとうり、図書館には誰も居ない。
あたしは料理の本を探そうと思うが……。


「どこにあるかわからない!」


小さい頃から図書館とは縁がなかったあたしはどんな本がどこにあるかわからない。


「料理ってどこ?」


訳も分からず図書館内をウロウロしていると誰も居ないはずの図書館から声が聞こえた。


「料理の本は窓際」


げっ……。
この声の持ち主は聞かなくたって分かる。


「ど、どーもこんにちは」


「こんにちは。
ここは立ち入り禁止なんだけど」


嫌味なくらいまぶしい笑顔を向けてきた蒼衣先輩が立ってる。


「えーっと……。
ちょっと本を探していまして…」


どうしよう!
勝手に入ってきたんだから怒られるよね?


「夏帆ー、いい本見つかった?」


何も知らない梓が図書館に入ってきた。