帰り道は福島先輩と今日あったことを話ながらゆっくり帰る。
授業中に眠っていたら先生に起こされた。
お昼のパン。
友達の事。
「夏帆は本当に梓ちゃんと仲がいいんだな」
あたしは福島先輩に今日の梓とのやり取りについて話した。
それは今日のお昼の時間の出来事……。
「あーずーさー、何“ウインナー”見てニコニコしているの?」
「ニコニコなんてしていないよ」
嘘だ!
梓はいつもそうだ。
“ウインナー”がお弁当に入っている時はニコニコしてる。
そしてその“ウインナー”を眺めてから美味しそうに口へ運ぶ。
梓って“ウインナー”そんなに好きだったかな?
「ウインナー美味しい?」
「うん、とっても美味しいよ」
ほーそうですか。
“とっても美味しい―――”ですか。
だったらこれは……。
「1つ頂きっ!」