それから福島先輩は楽しそうに話してくれた。
「最初はなんだか俺と“すっげぇー、合わないやつ”って思っていたんだ。
けどそるが全く違っていて、あいつああ見てえ結構何でも出来てすげぇやつなんだ」
「へぇー、全然見えません」
「まあな、俺も話すまで気づかなったしな。
蒼衣は色々な事知っているぞ!
マンガの話しも分かれば、テレビ番組にも詳しい。
ま、もちろん政治や経済についても分かるな。
蒼衣ってすげぇだろ?」
蒼衣先輩の事を話している福島先輩はとってもかっこよかった。
あたしに向けてくれるような違う笑みを浮かべていた。
「福島先輩にとって蒼衣先輩は自慢の友達なんですね!」
「おう!
夏帆にもいるだろ、自慢の友達?」
あたしの自慢の友達……。
「梓かな…」
「梓ちゃんも夏帆を自慢の友達だと思っているよ」
梓もあたしの事を自慢の友達だと思ってくれていればいいな……。