なめらかな字をまたノートの端に書いて見せてくれた。
あたしはそれを見ながら、電子辞書に打ち込んでいく。
「見つけた!」
「何だって?」
「伝達する人…」
やっぱりあたしので合っているじゃん。
でも解説文はまだ下に続いていた。
下まで読んでいくと…
「……使いっ走り」
…………使いっ走り……
使いっ走りって…
パシりって事?
「先輩ッ!」
「気付いた?」
顔を赤くしてお腹を抱えて笑っている。
って今はそんな場合じゃないよ。
パシりってどういうこと?
それも平本先生のパシりって最悪。
絶対めんどくさい仕事とか任せてきそうだよ。
最悪なんですけど。
「蒼衣先輩は意味知っていたんですか?」
「もちろん。
まさか秋元さんが兄貴にパシられるなんて…
おもしろい」
「おもしろくなんかナイッ!!」