あれから数日―――。
あたしは補習の代わりに毎日放課後は図書館へ行き、本の整理。
そして5時30分になったら福島先輩のお迎え。
「夏帆ー、迎えに来たよー」
「秋元さん終わりでいいから」
「おう、蒼衣!
頑張っているか?」
「それなりに」
最近知った話だけど福島先輩と蒼衣先輩って同じクラスなんだって!
性格が全く違う2人がとても仲良しだなんて信じられない。
福島先輩はどちらかというとスポーツをよくやっているが……。
蒼衣先輩はスポーツ?というより室内で読書や勉強という感じ。
一見ほとんど共通点が見つからなそうな2人が毎日一緒にいるだなんて……。
不思議でしょうがない。
だから、あたしは福島先輩に聞いてみた。
「福島先輩っていつから蒼衣先輩と仲が良かったんですか?」
「高校に入学して、俺の前の席が蒼衣だった」