……10月9日



あれから福島先輩の返信はナシ。


あたしが送っても返ってくるだなんて思っていなかったし。


ま、思った通り。



でも…


「それでね…」


梓といつものお昼休み。


昨日のテレビについて話していたら、

携帯が鳴った。


ディスプレイを見て驚いた。


「………福島先輩だ」


今まで連絡1つしてこなかったのに…
どうして?



『明日9時00分にいつもの喫茶店で』


前から福島先輩の誕生日は一緒に遊びに行くと約束していたけど、
福島先輩からの連絡が途絶えていた今は全く計画が進んでいなかった。



「福島先輩、何だって?」


「明日、9時00分にいつもの喫茶店でだって」



あたしたちのデートの待ち合わせは駅と学校の真ん中くらいにある喫茶店で待ち合わせる。


そこで少しお喋りをしてから出掛けるのがあたしたちのデートだった。