1つ屋根の下で生活をしていたらあたしだって『好き』って言ってしまいそう。
でも自分が傷つきそうで言うのが怖い。
「あたし、好きがイッパイになる前に“出ていってください”って言ったの。
もし“好き”って言っても藤があの家に居づらくないように言ったのに…
“納得するか、バカッ”って言い返されちゃった」
いまだに何が言いたいのか先が見えない。
でもここは大人しく聞いていた方がいいはず…
「その時、あたし溢れちゃったの。
藤に“好きなの”って言ったの。
藤は大人だからあたしのようかお子様を相手にするわけ無いって思った」
「…………でも通じあった、と」
「うん」
今のあたしには非常に辛いお話ですよ。
「あたしの告白って勢いみたいでしょ?
その場の流れみたいな?」
言われてみれば…
そうかも。