図書館に行けばいつでも蒼衣先輩に会える。
放課後になると蒼衣先輩と過ごせる。
…………そう思っていた。
「もう図書館の仕事無いでしょ?
蒼衣先輩に会えなくて…なんだか毎日寂しいの」
「福島先輩、どうするの?」
その福島先輩の事で悩んでいる。
全く返信が無い。
こんなにも時間が開いたことが無いから余計に気になってしまう。
「ごめんね、夏帆。
もっと早く気付いてあげればよかったね」
どうして?
どうして、梓が謝るの?
謝らなきゃいけないのはあたしの方なのに…
「また福島先輩に会いに行ってみよっか?」
「たぶん会ってくれないと思う」
なんとなくお昼の事で思った。
あたしは福島先輩に避けられている。
メールの返信も無くて会う事も出来ないような気がする。
もう避けられているとしか言いようがない。