それから…
放課後になっても福島先輩から、返信がくることは無かった。
「かほー、帰ろー」
「うん、待ってー」
今日は久しぶりに梓と帰ることにした。
「梓、帰りにどこか寄っていく?」
「用事あるんじゃないの?」
「うーん…少し位なら大丈夫だよ」
「じゃあさっ!」
嬉しいのか目をキラキラさせて近づいてきた。
「公園の近くのクレープ屋さんに行こっ」
クレープ屋…
ここはあたしと梓の大切な場所。
あたしたちが仲良くなって初めて行った場所。
…………最近行ってなかったな…
「行こうか」
「やったー」
こんなに喜んでくれるならもっと早く行けばよかった。
図書館ばかりで忙しかったせいで梓との時間が少なかった…
「行こっ!」
ボーッとしていたら梓はもう教室の外に…
ヤバッ!急がなきゃ。