「遠慮しておきます。
何かあったら夏帆に慰めてもらいますから」
ざまーみろっ！
梓が平本先生よりあたしを選んでくれた事が嬉しくて、ちょっと勝った気分。
「月岡は秋元と本当に仲いいな」
「はいっあたし夏帆の事“大好き”です」
『大好き』
ついつい顔がにやけてしまう。
けど『大好き』って…
ある意味問題発言だよ、ね…？
「それは“藤”よりもか？」
平本先生ー！
そんなに楽しそうに聞いちゃダメだって。
てか梓もニコニコしながら答えようとしているしっ。
「藤よりも大好きです」
あーあ…
とうとう言っちゃった。
如月さんがもしこれを聞いたら…
絶対ヤキモチ焼いたよ。
「こりゃ問題発言だ。
藤に報告だな」
「いいですよー。
藤はこんな事じゃ怒らないはずですから」
