生徒がプリントやっている最中に教師は何をやっているんだっ!と言いたいけど…
今はそんな気分ではない。
「月岡何か言っていたか?」
「んー、昨日の事かな」
「藤とケンカしたってやつか」
「そうですねー」
青い空に浮かぶ真っ白な雲をただ眺めた。
何も考えずに…
「梓たちのケンカの理由って…」
「ただの藤のヤキモチだろう」
やっぱりか。
梓は如月さんに迷惑かけないようにって宿題もほとんど学校で終わらせる。
どうせ家に帰ったって如月さんの帰りを待っているだけだろう。
「先生…授業は?」
「めんどくさっ…
たく、そろそろ戻る」
「あたしたち、ここにいます」
「次回のテスト、期待しているから」
ニッと意地悪っぽく笑って校舎に戻る姿は、
悪魔そのもの。
次回も補習…
決定。