はいはい、了解です。
了解…


蒼衣先輩から言われるのは別にイヤではない。
だけど平本先生からだと…

ちょっとムカつく。




―――キーンコーンカーンコーン…


授業終了を教えるチャイムが鳴った。
この次はお昼だ!

今日はどこで食べようかな~?
お腹空いちゃった。



「やっと昼か…」


「ですねぇ~。
お腹空いちゃいました」


この図書館は静かだ。
人もいなくて、教室から少し離れた場所にある。


「ここでお昼って食べていいですか?」


「ここって…
図書館でって事?」


「はい…」



ダメかな?
人もいなくて静かだから出来ればここで食べたいなって…
思ったけど、無理かな?


「本当は図書館って飲食禁止なんだ…」


「ですよね」



ダメ元で聞いてみたからあまりショックではない。
あたしも飲食禁止だとは知っていた。

OKしてくれるだなんて思っていなかったし…



「けど、使っていいよ。
バレないように使ってくれればいいから」