自宅のあるアパートを出て、スーパーに向かう。
買い物も食べることも好きじゃないけれど、同居人が仕事で忙しいから仕方ない。
何をやっているのかも知らないし、年も曖昧だし、生い立ちも知らない。でも、同居人である以上は仕方ない。

あの人のことは、嫌いじゃないから。



適当に材料を買って、帰路につく。
こんな生活が、あの人は楽しいのだろうか。
それとも、私と同じで、単にこれが便利だからしているのだろうか。
ふと思う。
こんな私と暮らしていて、迷惑じゃないのかと。

…まあ、そんなこと別に興味もないのだけれど。