その友達の名前は悟君だった。
黒の車でスポーツタイプの車だった。あまりにも周りと場違いで浮いていてすぐにわかった。

「こんばんわ。」
私は挨拶をされたけどあんまり遊ぶ気がなかったので挨拶を返さなかった。そのうち、車は走り出した。どこに行くのか私には興味がなかった。それよりも原川君のことが気になっていた。

ドライブになったらしく車は林道を抜けていた。深夜2時に待ち合わせの場所に着いた。
「ありがとうございました。」私は一応お礼を言った。
「また遊ぼうな。」
黒の田舎には似合わない車は煙をふかしながら去って行った。