いまいち状況がつかめない美香
その頭をフル回転させたどり着いたのは
「(アオカナ、)」
蒼色の彼方の世界だった
そして
「(よりにもよってルーナかよおおおおおお)」
自分が存在しているのは『ルーナ』のポジションだと気づく美香
蒼色の彼方に出てくるルーナ
彼女は『花の国』と呼ばれる国の王女であり、ヒロインに嫌がらせをして学園から追放しようと考える悪女だった
美香はアオカナで3人とも攻略したが、どのルートでもルーナは幸せにはなれなかった
1人の王子を選択し、攻略するにあたって必ず婚約者としてルーナが出てくる
ルーナは婚約者の立場を利用しヒロインをいじめ、最終的には国外追放されてしまうお決まりのパターン
つまりは常にバッドエンドのキャラであった
「(え、ルーナってことはヒロインいじめて最終的に国外追放…幸せに、なれない)」
目の前にレオン王子がいるにも関わらず瞬時に脳内で処理する美香
「大丈夫ですか、ルーナ」
レオン王子は心配そうにルーナに近づく
「あっ…は、はい」
「あぁよかった。ツボミも心配していましたよ」
「ツボミ、」
聞きなれない名前に考え込む美香
「(ツボミ…あ!!まさかヒロインの名前)」
「あぁ、先生が来ましたね。また後でツボミと来ますから、安静にしてください」
レオンはそういうと部屋を出て行き、すれ違って医師らしき人が入ってきた
「よかったよかった。一時はどうなることならと思いましたよ」
「何が、あったんですか」
「記憶にありませんかな?運悪く魔法の暴走で直撃したんですよ」
「(まじかよ。どんだけ運悪いんだよ)」
「でも大事に至らなくてよかったです。とりあえず2.3日は安静にしてください。あと1週間で卒業なんですから」
そう言って医師は部屋を出て行った
「よかったですわ!リーフィア心配で飛んできましたもの!」
美香の横にずっといた女性、リーフィア
「(あぁ、私のお付きの者か)」
美香にとっては初対面のはずなのに全く初対面の感じがしなかったのはおそらくルーナの記憶もあるからだろう
「国王も王妃も連絡したらとても心配しておりましたよ。本当に良かったですわ」
リーフィアは安心しきった顔をしていた
「ありがとう、リーフィア。大丈夫ですわ。しばらく1人になりたいから席を外してくださる?」
「そうですわね!外に控えておりますので何かありましたらお呼びください」
リーフィアはお辞儀をするとほかの女官を連れて部屋を出て行った
「(夢だと思いたい、けどこれは夢じゃないんだ…)」
はぁ、とため息をつく美香
「(どうせならヒロインのツボミになりたかったなぁ…でもルーナになったからには悪女で終わらせたりなんかしない!!ルーナとして幸せを掴んでやる)」
美香はこれからアオカナの世界で『ルーナ』として生きることを誓った
その頭をフル回転させたどり着いたのは
「(アオカナ、)」
蒼色の彼方の世界だった
そして
「(よりにもよってルーナかよおおおおおお)」
自分が存在しているのは『ルーナ』のポジションだと気づく美香
蒼色の彼方に出てくるルーナ
彼女は『花の国』と呼ばれる国の王女であり、ヒロインに嫌がらせをして学園から追放しようと考える悪女だった
美香はアオカナで3人とも攻略したが、どのルートでもルーナは幸せにはなれなかった
1人の王子を選択し、攻略するにあたって必ず婚約者としてルーナが出てくる
ルーナは婚約者の立場を利用しヒロインをいじめ、最終的には国外追放されてしまうお決まりのパターン
つまりは常にバッドエンドのキャラであった
「(え、ルーナってことはヒロインいじめて最終的に国外追放…幸せに、なれない)」
目の前にレオン王子がいるにも関わらず瞬時に脳内で処理する美香
「大丈夫ですか、ルーナ」
レオン王子は心配そうにルーナに近づく
「あっ…は、はい」
「あぁよかった。ツボミも心配していましたよ」
「ツボミ、」
聞きなれない名前に考え込む美香
「(ツボミ…あ!!まさかヒロインの名前)」
「あぁ、先生が来ましたね。また後でツボミと来ますから、安静にしてください」
レオンはそういうと部屋を出て行き、すれ違って医師らしき人が入ってきた
「よかったよかった。一時はどうなることならと思いましたよ」
「何が、あったんですか」
「記憶にありませんかな?運悪く魔法の暴走で直撃したんですよ」
「(まじかよ。どんだけ運悪いんだよ)」
「でも大事に至らなくてよかったです。とりあえず2.3日は安静にしてください。あと1週間で卒業なんですから」
そう言って医師は部屋を出て行った
「よかったですわ!リーフィア心配で飛んできましたもの!」
美香の横にずっといた女性、リーフィア
「(あぁ、私のお付きの者か)」
美香にとっては初対面のはずなのに全く初対面の感じがしなかったのはおそらくルーナの記憶もあるからだろう
「国王も王妃も連絡したらとても心配しておりましたよ。本当に良かったですわ」
リーフィアは安心しきった顔をしていた
「ありがとう、リーフィア。大丈夫ですわ。しばらく1人になりたいから席を外してくださる?」
「そうですわね!外に控えておりますので何かありましたらお呼びください」
リーフィアはお辞儀をするとほかの女官を連れて部屋を出て行った
「(夢だと思いたい、けどこれは夢じゃないんだ…)」
はぁ、とため息をつく美香
「(どうせならヒロインのツボミになりたかったなぁ…でもルーナになったからには悪女で終わらせたりなんかしない!!ルーナとして幸せを掴んでやる)」
美香はこれからアオカナの世界で『ルーナ』として生きることを誓った