どういうことだ・・・と思いながらも

心臓がバクバクとなる。



「ごめんなさい、
気にしないで」


「はい・・・。

ーーーDVD、貸し出し中ですね」


「そっかぁ」



残念そうに、視線を下げる。



「じゃあ、なにかおすすめの映画

教えてくれる?」


「僕のですか?」


「うん。
もし迷惑じゃなければ」


「わかりました」



まさか、こんなふうに話せる時が来るなんて思いもしなかった。