足を止めて、ゆっくりと振り返った。




一瞬だった。


彼女の姿に目が奪われた。


彼女は少しにやりと笑った。妖艶に・・・。

誘うように・・・。





そのあと、何事も無かったかのように店を出ていった。



僕に笑いかけた?

いや、そんなはずないか・・・。



僕は、見てなかった狂愛の続き(2)を
手に取った。