「あっ、これ
なんのDVD?」



DVDをレンタルする時に入っている黒い袋。

その袋を手に取ったまゆ。



「・・・それは、ダメ」

「どーして」


急いで彼女から奪い取り、

引き出しにしまいにいこうとする。



と、僕の腕を引っ張ったまゆ。



「わかった。

優くんも、男の子だもんね。

そういう大人のDVDでしょ」


「・・・あー、」


「恥ずかしがらなくていいよ」





彼女は、僕の頬に手を置いた。

上目遣いで僕を見つめてくる。