入学式が始まった
 長い長い入学式
 私の大っ嫌いな入学式
 「校長先生のお話」
 はぁ嫌いキライキライ
 ここから睡魔に取りつかれた
 「新入生代表決意の言葉」
 「はぁ」
 起きたら校長先生の話が終わっていた
 「新入生代表高松椿」
 えっ…高松くん?
 これってどうやって選んでるの?
 っと考えてる間に入学式は終わりを告げた
 退場も高松くんと隣だった
 私は気になることを聞いた
 「高松くん?なんで代表なの?」
 「しっ!後でゆうね」
 そう今は退場の最中後ろの人は私が話しかけたのを多分知っている
 多分ここら辺にいる先輩たちも
 
 教室についた
 私はもう一度話しかけた
 「なんで発表してたの?」
 「何?発表しちゃダメなの?」
 なんか意地悪にいってくる
 すっごくムカつく
 「あーずぅ!」
 声のする方を見たらあっちゃんとまっちゃんがいた
 「あっちゃん!まっちゃん!」
 私は少し涙を浮かべて2人のほうに走っていった
 その時
 「梓?」
 「何?」
 高松くんに話しかけられたでも私は早く2人のほうに行きたくてそっけない態度を取った
 「別に…」
 よくわかんないから2人のほうに行った
 「あーずっ!」
 まっちゃんの目には涙があった
 「泣いてる?えー」
 「なんで泣いてんの?あほじゃないの?」
 「あっちゃんひどーい!えへへ」
 いつも私とまっちゃんが泣くときは必ずあっちゃんが大泣きにならないように助けてくれる
 「クラスどぉ?」 
 「微妙 まだわかんない」
 始まってばっかだもん
 「まぁそりゃあそっか」
 「そっちは?」
 「一応藍がいるから平気」
 「一応って何だし」
 あっちゃんはこういう態度をすぐとるけど内心は嬉しがってるっと思われる
 「いいなぁ…やべっ」
 本音が漏れた
 これ言うと空気悪くなるから言わないように気を付けてたのに…
 私は恐る恐る2人の顔を見る
 「でも友達作るから!」
 2人は少し悲しい顔をしていたから明るく振舞った
 「がんばれ!」
 「うん!ありがとっ」
 「そろそろ時間だし行くね」
 気がつけばもう10分たっていた
 何時まで休み時間かわかんないけどあっちゃんが言うなら正しいと思うまっちゃんもしっかりしてるし…
 「うん ばいばーい」
 私は教室に入っていった
 席に着くと高松くんが後ろを向いてきた
 「話しなくていいの?」
 「えっ何?話って」
 「そーなんだ」
 といって前を向いてしまった
 なんか微妙な雰囲気になった
 「えっ何?ごめん教えて!」
 なにか忘れてしまった
 「思いだしたらいって」
 なんか怒ってるっぽい
 えーなんだったけ?
 「あのっ高松くん発表すごかった」
 女子2人組が高松くんのところにきた
 「あ…ありがとう」
 発表?って?なに…あ…これか
 私の頭の上に電球がピーンって光ったようにひらめいた
 「発表!発表なんで高松くんだったの?」
 っといった瞬間すっごいかわいい笑顔で振り向いた
 「やっと思いついたか」
 かわいいっと思ってしまった
 「ありがとね」
 女子2人をなんか無理やり?遠ざけた
 「2人と話さなくていいの?」
 やっぱり可哀想
 「えっあー話まだある?」
 女子2人は顔を横に振った
 「ない?おっけー」
 いや絶対なくはないでしょこれは
 「ないって」
 「ホント?」
 「大丈夫だから…」
 「そ」
 もうこれ以上は言えない
 「んで何?」
 「何じゃないよ知ってるでしょ」
 「えへへ知ってるよなんかもう1回言ってほしくて」
 ———キーンコーンカーンコーン
 チャイムが鳴った
 「鳴っちゃった」
 私はそう呟いて高松くんのほうを見た
 お互い目が合って吹き出してしまった
 「後で話すね」
 「うん絶対ね」
 チャイム鳴ったけど次何やるんだろ?
 今日は入学式
 入学式は終わった
 じゃあなんで帰れないの?
 「じゃあ始めます号令は…今日遅刻してきたえー千葉さんお願いします」
 「えっなんでですか?高松くんだって」
 やだよなんで?
 「高松くんは発表したから」
 えー
 「がんばれ」
 高松くんが振り向きさっきの笑顔で応援してくれた
 「わかりました」
 私は呼吸をちょっと整えて
 「起立 気を付け 礼」
 「「「お願いします」」」
 でたこれ数人しか声出さないやつ
 ほんと立つ意味ってなんだろ?
 「じゃあHR始めます」
 HR?帰りの会的なやつかな?
 「じゃあまず自己紹介から番号順でいこっか1番は石川くん?」
 「はい」
 ちなみに担任は金沢先生金沢皐月先生
 「待ってよ先生からじゃね?」
 石川くんがいった
 「よしっじゃあ俺から金沢皐月サッカー部顧問ですサッカー部ちょー楽しいからおすすめするよ!あと担当科目は英語。あとは何?目標とか?担任として全員の名前と誕生日覚えます。はい終わりあっちなみに俺は5月14日」
 サッカーで英語か…
 部活か…
 「石川くんよろしく」
 「はい」
 ちょっと嫌な顔をしてたけど普通に話し始めた
 「えっと石川椚です。サッカー部希望してます。あと何言えばいんすか?」
 石川くんが先生に尋ねた
 「じゃあ目標、頑張りたいこと1個と好きなこと、物、人1個と誕生日であとクラスに1言で」
 なに?長っ
 「えーっじゃあ目標レギュラーいりで好きなことサッカー。んで誕生日が9月19日っすよろしく」
 っという感じに着々と進んでもう次の次
 「じゃあ次高松くん」
 「はいっえっと高松椿3月21日ですで好きなことがサッカー部活もサッカーやるつもりですで後は…なんでしたっけ?」
 「目標、頑張りたいこと」
 「あーそっか頑張りたいことがまぁかぶったんですけどレギュラー入りっすかねよろしく」
 待って次じゃん
 えーわかんない
 「次、千葉さん」
 「はい。えっと千葉梓です。誕生日が7月19日です好きなことは歌聞くことです目標はこれから考えますよろしくお願いします」
 私はお辞儀をして自分の席に着いた
 って感じで時間は過ぎ終わりを告げた
 「じゃあこれで終わりかな」
 もう帰れるのかな?
 「じゃあもう解散でいっか」
 やったー
 「さようなら」
 「「「さようなら」」」
 ———キーンコーンカーンコーン
 ナイスタイミングでチャイムが鳴った
 はやく2人に会いたいな
 「梓?あれ話す?」
 高松くんが話しかけてくれた
 さすがに話したいことは検討がついた
 でも今は
 「ごめん明日でいい?」
 「わかったじゃあまた明日」
 「うんバイバイ」
 私は教室を出た
 廊下で2人が待っていてくれた