「あのね、みーちゃ「加賀谷 菫さーん」」



菫が聞こうとしたことは遮られて喋ることはできなかった


「菫〜呼ばれたよ〜」


「あ、うん」



蓮美は今のタイミングが非常に嬉しかった
自分のことを聞かれるのは嫌だから…

その反面、顔には寂しさが滲み出ていた



赤司はその横顔を遠くから眺めていた



「華月 蓮美さーん」
あ、呼ばれた

「は〜い」