佐くんが、少し怒りながらも周くんの紅茶を温め直してあげてる。
優しいなあ…私もキッチン行って手伝おうかな。
すると、ロールケーキを開ける周くんと目が合った。
「座れば?さっきまでここ座ってたんだろ」
ニヤッと笑う周くん。
やっと着てきた服は多分部屋着。
家でも佐くんはオシャレなのに!
「別に!私こっちでいいよ」
まだ私をからかってくるのかな。
ここは警戒しつつ、私はソファから移動してキッチンのそばの椅子に腰かけた。
また後日、絶対文句言ってやる!!
「ふーん」
そう言ってロールケーキを頬張る周くんは、悔しくてもやっぱり横顔が佐くんに似ていた。