ジリジリジリジリ・・・パシッ
シャーーッ
目覚まし時計を止め、部屋のカーテンを開けた。
そしてそのまま窓を開け、春風を部屋に迎え入れた。
少し冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んで
大きく深呼吸をした。
「・・・よし、スッキリした!」
クローゼットにはまだ新しい制服が掛かっている。
白で紺色の縁取りのジャケットに白のシャツ
ピンクのベストに灰色チェックのスカート
紺ソックスに黒いローファー
ここら辺の地域では可愛いと評判のこの制服
それらをクローゼットから出して着替える
それから全面鏡の前に立って一回転する
最近切った髪がふわりとスカートと一緒に舞った
もともと色素の薄い私は茶髪なのだが、
朝日に透けて金色になった