そう言ったのに、言ったのに。


やっぱり君はいなくなってしまった。


私の前にいた人はみんないなくなる。


お母さん、お父さん、お兄ちゃん、そしてとぉくん。


だから、とぉくんがいなくなってからは私は誰とも話さなくなった。


もう、悲しむのは嫌だったから。


そしたら、泣き虫は治って、いつの間にか泣けなくなっていたんだ。