???Side




走り去ってゆく君の後ろ姿が見える。雨の中を。君は私を拒絶するように走り去って行った。ごめん。ごめんね。涙が雫になって落ちる。しかしそれは雨の雫が自分の雫かは分からない。だけど目尻が凄いあつい。あぁ...君の事が好きだったのに。なんであいつが私から離れないの??なんで私の頭の中に入るの?


それは彼と多く時間を共にしたから?いいや違う。それだけじゃ無いんだ。もっと違う。胸の奥からこみ上げてくるもの。



...っ分からないよ。こんな自分初めてだよ...。










この時こんな気持ちになんて気づきたく無かったんだ。
君に触ってほしいと……。抱いて私を無茶苦茶にしてほしいとを思ってしまった。ねぇ……お願い。






私はあの時正しい選択をしたのか。間違いの選択をしたのか。が私は後のこの物語の結末を悔やむだろう。











『嘘でもいいから愛してください』


ープロローグー