「わ、私は大丈夫…それよりも神崎君が!」


もうあの時みたいなことは嫌だ!


それを知ってか知らずかあの時と同じようにサイレンの音が聞こえてきた


前のことが脳裏をよぎり頭をかかえた時頭上から手が伸びてきた


顔を上げるのと同時に神崎君に抱きしめられた


「か、神崎君…?」


「大丈夫…俺がいるから」


その瞬間嘘みたいに不安がなくなった


私は神崎君の負担にならないように少し体を預けた