次の瞬間急ブレーキの音とゴンッと鈍い音がした


恐怖でつぶっていた目を開けると目の前には血だらけの神崎君がいた


「か、神崎君!!」


神崎君は右腕と頭から血を流している


痛いのを我慢するような顔で私を見た神崎君は


「水原、怪我はないか?」


と心配してくれた


神崎君のほうが重傷なのに真剣な眼差しで私を見る瞳にこの人が好きだとこんなときでも思わせる