そこには水原莉奈がいた



俺の一目惚れの相手だ


  
入学式の時に初めて見た瞬間胸が高鳴った



すぐにこの高鳴りが一目惚れだと確信した



それからずっと無意識のうちに視線がいくようになった




少しすると話が聞こえてきた



「…………圭がいればもっと楽しかっただろうに」



水原はそう言い首もとにかけているネックレスを握りしめながら



「まだこれは返せそうにないや……」



そう言いはにかむように笑った