うーん、二人は理解出来るけど、なんで私のところにも列ができるんだろ?

(それは友香、貴女が可愛いから)

「ええと、おはようございます。何を占う?」

私は早速、先頭にいる女の子に聞いた。

「は、はいっ。あの、この人との恋愛運を・・・・・・」

おずおずと差し出された写真には、誠凛の制服を着た男の子が、ニッコリと笑って写っていた。おお、大人しめ〜。

「ふーん。なにか貴女の持ち物出してくれない?なるべく、いつも身につけてるの」

「あ、これでお願いします!」

はばっと頭を下げつつ、ばっちんどめを差し出す。

「ふー。よし。恋愛の女神アフロディテよ、我が魔力を糧とし彼の者らの愛を表せ」

左手をぱっちんどめに、右手を写真にかざしながら、落ち着いた声で唱える。