最後だけ、もう一度魔力の波動を確かめた。そして、分かった。

こうなった理由が。

わかった瞬間花恋の手を掴んで素早く空間から脱出した。

「これで全員です!」

私が叫ぶと、闇属性の魔法を使う先輩が、一斉に魔法を停止した。

「はあっ、はあっ」

教室内にいる生徒は、先輩後輩関係なくその場にヘナヘナと座り込んだ。と同時に、ガラッと扉が開く。

「何かあったの?!」

それは、愛梨。そして桜とえりか。

「へ?三人とも、どしたの?」

「どうしたも何も、いきなりこの教室内が騒がしくなって、なにかトラブルかなと思って扉を開けようとしても開かないし」

扉が、開かない?