「ここ?」

「そう。ここはな、魔法を使って空間を創り、その空間の中で遊ぶというものだ」

「空間?」

魔法で空間を創るってことは、闇属性の魔法かぁ。

「そうよ。闇の空間を創り、そこで光を灯す。そうして光を確保して遊ぶことが出来るの。3年生のSクラスにしかできない出し物ね」

確かに愛梨の言う通りだ。空間を作るだけでも大量の魔力を使う。それに加えて、対となる属性の魔法がその空間に留まるなんてね。

絆が深く、且つ魔力も高い3年生のSクラスにしかできないね。

「私達は久しぶりに遊びましたわ。もう、クタクタ・・・・・・」

「ええーっ、遊ばないのぉ?」

みんなと遊べると思ったのにぃ。

「ああ、他の学年の人ともクラスの人とも親交を深めるための出し物らしいから。まだ中にいるだろ」