それからしばらく無言の状態が続き、私は静けさに耐え切れなくなり、とうとうテレビをつけた。
ニュースキャスターの声が、雑音にしか聞こえない。
1年前までは、テレビをつける暇が無い程会話が弾んでいたというのに。
しばらく何も考えずにニュースを見ていると、ニュースキャスターが
「…今日はお昼過ぎから雪が降るでしょう。雪は明日の朝にかけて降る予定です」
と言っている。
こちらに向かって、嫌という程の笑顔を見せつけながら。
「雪?流美、雪好きだよー!」
流美の声が遠くの方から聞こえる。
「雪…?」
私は誰にともなく呟いた。
雪、雪、雪…。
途端に嫌な記憶が脳裏を駆け巡る。
あの日、私は…。
瞬く間に呼吸が出来なくなる。
気持ち悪い…。
耐えられない…。
「ごちそうさま…」
私は食器をそのままに、2階へと駆け上がった。
私は自分の部屋に駆け込むと、鍵をかけてうずくまった。
激しく肩を上下させて息をする。
ここは雪国だ。
私の人生、雪から逃れる事が出来ないのは嫌という程分かっている。
雪を見たくないがために引っ越すなんてことは出来やしないのだから。
そんな事をしたら、家族も悲しんでしまう。
ニュースキャスターの声が、雑音にしか聞こえない。
1年前までは、テレビをつける暇が無い程会話が弾んでいたというのに。
しばらく何も考えずにニュースを見ていると、ニュースキャスターが
「…今日はお昼過ぎから雪が降るでしょう。雪は明日の朝にかけて降る予定です」
と言っている。
こちらに向かって、嫌という程の笑顔を見せつけながら。
「雪?流美、雪好きだよー!」
流美の声が遠くの方から聞こえる。
「雪…?」
私は誰にともなく呟いた。
雪、雪、雪…。
途端に嫌な記憶が脳裏を駆け巡る。
あの日、私は…。
瞬く間に呼吸が出来なくなる。
気持ち悪い…。
耐えられない…。
「ごちそうさま…」
私は食器をそのままに、2階へと駆け上がった。
私は自分の部屋に駆け込むと、鍵をかけてうずくまった。
激しく肩を上下させて息をする。
ここは雪国だ。
私の人生、雪から逃れる事が出来ないのは嫌という程分かっている。
雪を見たくないがために引っ越すなんてことは出来やしないのだから。
そんな事をしたら、家族も悲しんでしまう。