もうあっという間に7時間目。
私はスピーチを終えて教室に入ると……
「花崎さん!!!」
「めいちゃん!!」って私の名前を呼ぶ
クラスメイトが集まってきて……
結局、まともに美咲と颯太とも話せないまま
もう、結果発表の時になってる……
結果発表はまた体育館でみんなの前で
行われるし……なんか大げさだよなぁ……
ザワつく体育館に、
「はいはい、みんな黙って」
「今から……早速結果の方を発表するから」
そう言ったのは優香先生。
優香先生の言葉一瞬で体育館は緊張感が漂う
……っ。
心の準備が……っ。
「……よっ。」
「……っ!!……颯太!!」
こんな時にも
後から話しかけるのは颯太で。
「……緊張、だな。」
って珍しく真剣な顔で言うから……。
もっと緊張する……。
「……うん…」
でも、なんだか颯太といると
大丈夫だって安心出来るんだよなあ…
「……えっとー男女同じクラス……?」
その一言で静まった体育館が再びザワつく。
だって……
男女同じクラスから立候補したのって……
ーーーーーー私達しかいないから。
❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁
「花崎めい、綾瀬颯太」
ザワついた体育館に優香先生の声が響く。
……っっ!!
私……??
「はいはーい?返事は?」
「……はーいよろしくお願いします」
颯太の声が響く。
その声に若干被さって
キャァーー!!!!という奇声と
沢山の拍手に包まれる。
……颯太……こんな突然なのに…平然に……
…グイッ……!!
腕を取られて
「……めいもよろしく」
固まる私のフォローに
颯太がそう言ってくれる。
慌てて私も
「……っ!!……」
「あの!!よろしくお願いします!!」
そう言うと体育館は今日1の拍手で
包まれた。
それは、私達2人を歓迎しているようで
なんだか目の前が……
゜:。*キラキラして見えた。* ゜.
あの日からもう早1週間。
私と颯太は
生徒会総選挙で圧倒的な数字を勝ち取り
……生徒会長となった。
……って言ってもまだあんまり意識はなくて
前とあまり変わらないのが、ホンネ……。
「めい」
「なにー?颯太」
「あれ考えた?」
「……あれって?」
あれってなんだっけ……
「……お前」
颯太は呆れた顔をして
「ーー体育祭の案の事。」
体育祭の案……?
……へ?
なんだっけそれ……
「って、忘れてるのかよ!!」
「……へへ……ごめんって」
「俺、試合前で今日生徒総会出れねぇし」
「これ、考えたから言っといて」
そう言って1枚の紙を私にくれる。
その紙には、
体育祭の案
○服装について……
ってびっちり……凄い
そういえばあと今日で丁度、後15日で
体育祭か……早いなぁ……
あぁ、颯太はこんなにも考えてくれてるのに
私ったら何も役に立ててないなぁ……
いつか私……
役に立たないから辞めて!
この役立たず!!とか言われるのかなぁ……
ブルブルッ……!
そんな事考えてたらほんとに震えてきたし…
よし!今日も1日気合い入れて頑張ろっと!!
颯太は部活で生徒総会を休んで、
その代わりに私が進行をすることに……
……大丈夫かな……
って!!今日の想像みたいにはなりたくないんだから……頑張らなきゃね……!!
そんなこんなで生徒総会も終わって
ふと颯太の朝の「部活」って言葉が
頭に浮かんだ。
あー……そう言えば
颯太、バスケの大会って明後日の土曜か……
見に行ってみたいなぁ……
なんて迷惑かなぁ……
うーん……
「花崎さん!めいさーん!」
「……っはっ!」
あ、私ついボケーッとしてた…
「驚きすぎ……!」
この人、ひとりで笑い転げてるし……
「……えっと……どうした?」
「いやぁ、花崎さんと話してみたいなぁって思ったから……つい?」
そう言いながら私を見つめてくるーーー。
待って…私この人の名前覚えてない……!!
た、多分副会長のーーー
「 橋本 空」
そうそう!!そんな感じで……
ってまた!!!
「……っなんで!!」
「っだって顔に書いてあるからねっ」
ってまた笑ってるし!!!!
って、やっぱ私顔に書いてあるのか……
「空くん〜??まだぁ〜?」
ドアから甘ったるい声が聞こえて
「あー……香織今行くからー」
……?彼女かなぁ……?
「……って香織じゃない女といるし!!」
……今ギラッってあの子から睨まれた……?
私、この人と何にもないのに……!!
「ってことで、バイバイまた話そうね
……めい」
そんなことを言って私にウインクをして
帰ってった……
なんか嵐のような人だなぁ……
橋本 空 ……君かぁ、
でもどっかで聞いたことあるような
ないような……
って……帰るかぁ!!
私は荷物を片付けてササッと帰った。
家に帰ると
「おかえり!!めい!!」
「おぉ、めい帰ってきたか!」
という賑やかな声。
そっか。……今日帰ってくるんだった。
「ただいまー!」
「ハワイ楽しかったわよ〜!」
いいなぁ、ハワイ私も行きたかった……
「はい、お土産!」
どっさりと机の上に乗せられたお土産は
とんでもない数で……
「こんな量……私1人で……」
「1人でこんなに渡すわけないでしょ」
「颯太、美咲、玲於に
ちゃんと分けなさいね!!!」
……ですよね!!
っていうか相変わらず呼び捨てだし…
でもこれも小さい頃から呼び捨てだもんね。
「ほら!颯太にでも持っていきなさい!」
「……えー明日でいいよ〜」
ってソファでごろごろしてたら
「あんた動かないと豚になるわよ!?」
……なんていわれたから適当に選んで
颯太の家、隣の家に向かった。
ピンポーン!
そういえば
颯太の家に行くの久しぶりだっけ……
「はーい!めいちゃん久しぶりね!」
「上がってきなさい〜!!」
「はーい!!」
インターホンから聞こえたのは
颯太のお母さんの声。
私は颯太の家のドアを開けると
「めいちゃん!!!」
ーーーバフッ!!
颯太の妹……ノアちゃんが
抱きついてくる。ノアちゃんは颯太と
違ってすっっごく可愛いの!!!!
「めいちゃんと会いたかったぁ!!」
って満点のスマイル……
……可愛いっ!!!!!
「よーし!!
今日はノアちゃんと遊ぶぞー!!!」
「ぞおー!!!」
ノアちゃんとリビングに上がると颯太のお母さんがいて、
「めいちゃん久しぶりね」
って微笑んで優しい笑顔は少し、少しだけ
颯太に似てる。
「久しぶりです〜!!」
「……あっ!これハワイのお土産です!」
「あら!!ありがとねぇ!!」
「ほらほら颯太の部屋にでも行ってお茶でも出すから待っててね〜!」
「はい!ありがとうございますっ!」
私はノアちゃんと楽しく話しながら
颯太の部屋に向かった。
カチャ……
颯太の部屋を開けると……
ーーーーやっぱり。
「おにぃちゃんの部屋きたないでしょ〜」
「だからノアも入らないの〜」
「……うんめっちゃ汚い……」
……颯太のが脱ぎ散らかした服と
少年漫画が転がってるし……
「めいちゃーん……って颯太ったら
また部屋汚くしてるんでしょ!!
あの子ったら!!!」
「……あはは……私はもう見慣れてるので」
……と誤魔化す。
でも、ホントに見慣れてるんだけどね……
よし。
片付けるか!!
「じゃあ、私はいまから颯太の片付けでも
しようかなぁ〜……」
「ノアもする!!!」
「よし!!片付けるぞ〜!!」
……片付けて初めて15分。
「よし、OKかなぁ」
「うん!!ノア、お兄ちゃんのこんな綺麗な部屋初めて見たかも!!」
「……あはは」
って妹にそんなこと言われるなんて
颯太ったらまったく……
ガチャ……
「……ただいま」
「あ!!お兄ちゃんだぁ!!」
「……おじゃましてまーす」
「っ!めい!!!」
「部屋汚すぎだからホント」
「 ……っ!!」
「もー片付けといた!!」
「何から何までありがとございます」
「どういたしまして」
小話をしながら颯太と笑いあっていたら
「ノアお邪魔だからバイバイ〜」
ノアちゃんがにやにやして出ていった。
お邪魔なんて全然なのに……
「……なぁ明後日、試合見に来ねぇ?」
颯太が私に背を向けて言う。
……耳真っ赤だし……。
「……迷惑……じゃなければ……」
「……っ!迷惑なわけ!!逆に……」
振り向いて真っ赤な顔で
ブツブツ颯太は言ってる……
「じゃあ……行こうかな」
「……っ!!!まじ!!??」
「マジ」
「っしゃ!」
ガッツポーズしてるし……
そんなに……嬉しい?……
私が来るから……?
なんてね。
人が多い方が盛り上がるもんね。
うーん……明後日かぁ
美咲とでも行こうかなぁ……
どんなカッコしていこうかなぁ……
可愛く……って
気取る必要ないよね!?
家に帰って……
ガラガラッー!!!
私は勢いよくクローゼットを開けた。
……。明後日。何着よう……。
応援って……可愛い服で行くべき……?
それとも…制服?
いやいや……私服だよね……
私服っていっても……颯太や玲於……
バスケの皆に絶対見られるよね……!!!
うぅ……人に見られても恥ずかしくない服…
「うわぁぁ……何がいいんだろう…」
ボスッ……ベットに思いっきり横たわる。
うーん……
ってとりあえず美咲に明後日の予定、
開けてもらわないと!!