【完】今日から、お前は俺のモノ

駅前のカフェ。

「Cafe Docile」

英語の意味はよく分からないけど
小洒落た可愛いカフェ。

1人だとなかなか入りにくい感じで…
学生にはあまり向いていないかもしれない…

でも、
店内に2人で入ると、可愛い定員さんが
「学生さんですか?学校帰り?」
ってにこにこしながら聞いてくれて、
今日なんだか、ここに来てよかったなぁ


店の中には大人のお洒落な感じの人ばかりで
私達は空いていたテーブル席に案内された。

よく見ると、店員さんは3人しかいなくて、
お客様と定員さんの距離が近く
アットホームな感じですごく魅力的。

「……めいこのカフェ気に入ったでしょ?」

「……えっと…うん」

「うんうん、めい好きそうね」
「あ、私も気に入った」

さっきの可愛い店員さんに私は、
キャラメルカプチーノ、美咲は
カフェラテを頼んだ。


「……で?」
「めいは何があったの?今日」

「やっぱり……顔に出てた?」

「あはは…うん、そう顔に出てた」

やっぱり顔に出てたんだ、私……
自分で思うより昼休みの事を気にしてるみたい……
私は今日の出来事を美咲に全て話した。

「……えぇ裕翔君ってそういうタイプ……」

私の話に美咲の裕翔君への株は大降下。

「ほんっとに……颯太にマジ感謝だね」

「……だよね……」

「だって、めいの初キスが奪われるところだったんだよ……!!!」

「初キス!?!?!?」


びっくりしすぎて握っていた携帯が手から滑り落ちそうになる。


初キスって!!!美咲ったら……

「いやいや、初キスってほんとに
一生忘れられないからね??」

「……そういうもの……なの?」


うぅ。こういう話美咲としないから
顔までババネロみたいに赤くなりそう……


「んー、めいは誰と初キスしたい?」

「誰と!?!?」


初キスも何も、生まれてから今まで
「恋愛」に触れてきてないからなぁ……


「ま、お子ちゃまめいには早いか!!」

「お子ちゃまって……」

ホントなだけに反論できないけど……。

「で?颯太がそんなことする理由?」

「……うん……」

最近抱きしめたり……多いんだよなあ……
しかも私は謎の心臓のドキッて音がなるし……

「それは颯太がめいを「お待たせしました」

美咲が喋ろうとしたら、丁度、定員さんが
頼んでいたカプチーノが来た。

……!!!カ、カプチーノ!!!

めっちゃ可愛い!!そして何より


美味しそう!!!!!!!



「……めい……」

美咲がキラキラした目でこっちを見てくる。

『美味しそう!!!』


可愛いより美味しそうが出るのが……。
私達らしい……。

って早く飲みたい!!

『いただきまーす!』

「っぷはぁ〜美味しい!!」

美味しい……!!何この美味しさ!!!
ほんとに感動レベルだよこれ、!!!


「美味しいでしょ?」
突然、低いトーンのカッコいいお兄さんが私たちに声をかけてくる。


この店の……店長。
これを作った……人。


「はい!ほんとおいしい……」

「……っ」
なんだか美咲が固まっている。

「おーい店長ー!!!」後から店長呼ぶ声がする。それに店長はどっかへ行ってしまった

「えっと……美咲?」



「私、恋に落ちたかも」



恋!!?!?

今の瞬間で!!!!???!!!

「……ええっと……店長さん??」

「……っうん」
「めっちゃタイプ……」
「……一目惚れだこれほんとダメ……」

ええ!!?!
やっぱり一目惚れとかってあるんだ……


ってもう6時半!!
「美咲!!6時半だってよ!!!」

「……え!!もう!??」

「私、親1週間ハワイ行ってていないんだよね……だから急いでご飯作らなきゃ……」

「そうだったの!?今日はもう遅いし、
うちに食べおいて!!」

「いいの!?!?やったあ!!」

久しぶりの美咲の家だあ〜やったぁ!!
あーお腹いっぱい!!
久しぶりの美咲の家でのご飯と
美咲ファミリーに会えて
楽しかったぁ……


……シーン……


昨日は颯太がいたからうるさかったけど、
颯太がいないとこんなにも、静か。か……


よし!もう寝ようかなぁ……


寝ようとしたその時、携帯からブッブッーと
電話の音がした。画面に表示されているのは


「颯太」


……こんな時間に……なんだろう……
って考えてたら
いつの間にか電話を取っていた

「……もしもし」

「…もしもし、颯太?」
「こんな時間にどうしたの?」

「……いや……なんもねぇけど」
「昨日の今日で……寂しく感じたから」

私と同じだし……。

「……うん」
「実は私も同じこと考えてた」

「……やっぱ?」

「やっぱ?って分かってて電話したの?」
「……なんてね、分かるわけないか……」

「……わかるよ、めいのことなら」

「バカじゃないの……」

そう言えば明日、生徒会総選挙の練習…。
それで明後日には選挙。
颯太にも頑張ろって言わないと……

「……ねぇ」

「……ねー」

ってハモるし!!!
……もう、颯太から言ってもらおう…

「……明日選挙練習頑張ろ」

……え
また考えてること同じ……。

「……私もそれ言おうとして……」

「まじ……ぷっっ……!」

「……ぷっっ!!!!」

何シンクロしちゃってるんだろ私達は…


「いや、俺が勝手に会長っつたから」
「絶対のめいプレッシャーになったよな…」


あの時、私は答えられなかった。
だから、颯太はカバーしてくれただけ。

「何言ってるの!」
「最初からそのつもり!」

「……っ!……だよな」

「……うん」

「絶対当選しようぜ2人で」

「私はどうなるかわかんないけど……」

「何弱気になってんの?
俺は絶対めい当選するって思ってんだけど」

え?

颯太そんなふうに思ってたの?
なんか……嬉しい。

「ま、俺も当選確実だけどな」

「……そんなこと言ってると落ちるよ……」

「……リアルに言うなよなんかそうなりそうだからよぉ……」

「うそだようそ〜
私も颯太は当選確実だと思ってるから!!」

「だよなぁ……ふぁぁ……」

って眠そうに話す颯太。
寝ていいのに……。

「ほら眠いんでしょ?切るよ?」

「……まだ……めいと話し……たぁ……い」

「……明日起きれなくなるから……だめ」
「……颯太、おやすみ」

「……んお…やす…みぃ……」


……ツーツー……


そのまま私はゆっくりと眠りについた。
朝8時。
いつ通り俺は学校に着く。

まぁ、今日はめいと一緒じゃねぇけど。
めいは何故か7時半にはここにいたらしく、
俺と時間が合わなかった。


ていうか水曜……
あー、今日は生徒会総選挙の練習……

めんどくせぇ。


でも……昨日めいと約束したから……!!

頑張ろ、俺。
ほんとあっという間に放課後。体育館での
生徒会総選挙練習。

大体、1000人近くいる生徒の前で発表とか…

まじかよ……

「はーいほら始めるわよ〜」
って声をかけたのはあの優香先生。

「はいはーい?
まず、男子の生徒会長立候補者手を上げて」


俺…か……

手を上げて周りを見ると
他のクラス奴が4人、俺を含めて5人だ。

5分の1の確率か……


「はいはい5人ね、次!女子は?」

次はめい……

めいも手を上げて、合わせて3人。

めいはいつもに増して緊張した顔をしていて
肩が上がっていた。


「おっけ」
「じゃ、今からスピーチ練習してねーほら」


……て雑すぎね??
この先生。いくら保健室の先生っつても…。


まあ、
……そんなこんなで練習も終わって?
5時半。
「めい、帰るぞ」

そう声をかけると、めいはビクッとして
「……颯太…うん帰ろ」って
震え混じりの声で言った。


さっきのスピーチ練習なんて
自分のが終わったら帰れなん
「めい、帰るぞ」

そう声をかけると、めいはビクッとして
「……待ってたの?颯太…うん帰ろ」って
震え混じりの声で言った。


さっきのスピーチ練習、
めいどうだったのかな…………


なんでめいのが見れなかったかっつーと
「自分のが終わったら帰れ!!」なんて
あの保健室の先生が言うから……

めいを靴箱で待ってた。

帰ってきたらこの震え具合。


……めい。明日大丈夫かよ……。


俺はめいは生徒会にもとから入ってたし
しっかりしてると思うから……
大丈夫だろうけどよぉ……


そんな不安を抱えながら
めいと2人で帰って、明日を迎えた。
ーーーーピピピーッ!!!



目覚ましのうるさい音……。
今日はまだ、眠い。
だっていつもより1時間も早いから……。



今日はとうとう本番……。
私、大丈夫かなぁ。
いきなり本番で真っ白になったりとか……



ブルブルッ!!




考えただけでも震えてきた…



でも…颯太との電話を思い出して
私は頑張れるんだ…


よぉし!頑張ろう!!


いつもより1時間早く家を出て、
教室でひとりで練習して……


当選できるように……!!


よく考えたら、最初はあまり会長に乗る気じゃなかったけど、
今は絶対に当選したいって思ってて…
こうやって頑張れるのも、


全部、颯太がきっかけ……かぁ
また、お礼しなきゃ…


1時間目の集会でスピーチをして、
7時間目の集会で発表……か……



全部今日1日で決まっちゃうよ!!
いやだぁああ
せめて明日に……



なんてぐるぐる考えていたらもう学校についてから30分経って、7時半。

やばいやばい!練習練習!

練習を始めようとしたその時……