【完】今日から、お前は俺のモノ

ちょっと……
めい、可愛すぎ……。


俺は、今、昨日から用意したお泊まりセットを持って風呂場。


よく考えれば、あんな可愛いめいと
今日は2人きり。


あぁ、俺の理性がもたねぇ。
ま……そんなこともめいはどうせ気付いてないだろうし。


早く風呂入って……
めいの部屋でごろごろしよっと。


ん?そういえば最近はお泊まりつっても
家で風呂済ませて来てたっけ。

めいんちで風呂入るの高校に上がってから無いよな……

今日は、めいんちのシャンプー借りてって…

必然的にめいと俺の……
風呂上がりの匂いが同じ!?!?

ちょっと……まじかぁ…なんか
……エロい気分。

って思ってんのも俺だけで、
めいは全くだ。


はぁ……早く入ろっと
なんだか甘い匂いのするシャンプーの
匂いを巻き付けて俺は風呂を上がる。

俺の髪は元から結構明るめの茶髪。
この髪は高校入る時にも染めたって言われ、
でも……その度に……


めいが……
「私は颯太とずっと一緒にいますけど、!
小さい頃から茶髪なんです!!」
って言ってくれて流石の先生もあの、めいの
言うことだから聞いてくれたりとか


俺、めいに助けられてきてるんだなって
この髪を触る度に思う。


風呂から上がるとリビングは真っ暗。
めいはどうやら自分の部屋にいるみたいだ。

階段を上ってめいの部屋にそっと入ると
……めいは勉強していた。

「……めい風呂」

「わっ!颯太!……甘い匂いする」

「え?これ下にあったシャンプー使った」

「……へへっ。」

「…なんだよ」

にやにやして笑うめい。

「いや、ねぇ、これ今日詰め替えたばっかのいつもと違うシャンプーなの〜いい匂い…」

くんくんとおれの頭を嗅ぐめい。
いや……めっちゃ可愛いっ!!!

「……っ!てほらめい、風呂!」

「分かったよぉ〜…」

そういってめいは立ち上がって準備して
ササッと風呂に行った。

よし俺もそろそろ軽く
ドライヤーでもかけるか……


……ピコンッ……


携帯の通知音。
……俺の?
携帯を開くと今のは俺の通知じゃない。


……ってことはめいの携帯になる。

ま、勝手に見ないけどな……

ていうかここの家はほんとゲームがあちこちあって……

リビングには新型、めいの部屋には一個前の旧型、お父さんの部屋には違う機種のやつとか……

ま、俺にとっては最高な家。

ガサガサッ…ゲームを取ろうとしたら
テレビ台の上に置いてあっためいの携帯が
目に入る。

それは美咲からで
「ねぇ、めい1組の裕翔君断ったの??」
「裕翔君をか……」
「めいはモテるわね♡」

というメール内容だった。

……めいが、モテるのは今始まった事じゃなくて、昔からだったけど……


最近は部活の友達からもよくめいの話を聞く
それは……めいが学年で1番モテること。


……あのめいだからそれは無自覚で…
でも!!!告白されてるだとぉぉぉお!!

中学ん時、高一までは男子で好意があっても
めいがあまりにも気付かないから
勝手に玉砕してたっつーか……

なのに……告白する奴がいるか…
でもめいのことだし……どう取ってるか…

あぁ、そろそろ俺がめいに告白しねぇと

あのポカーンとしためいだから
よく分からずに……
誰かと付き合いそうだ……!!
あぁ、どうやって告白しよう……
めいのことだから、直接、好きだったって言わねぇと伝わんねぇよなぁ……

そんなことを考えてると

……ガチャッ……

「…颯太!髪乾かしてないの!?!?」
「風邪ひくよ!!」

そういってドライヤーを俺の手元から取って
「特別に私がかけてあげる」
とかにやにやしながら準備し始めた。

……ブォォン……


ドライヤーのうるさい音とは反対に
……優しくめいの手が俺の頭に触れる…

それだけで俺の心臓の音は早くなって……
「……めい」
呼んでもドライヤーの音にかき消されて、
めいの耳には聞こえてない。

……カチッ……

ドライヤーの音が突然止まる。
「はい!颯太は終わり!次は私〜」
「シャンプーいい匂いだったなぁ〜」

ぶつぶついいながらドライヤーを自分でかけようとするめいの手を奪って

「……俺がめいのドライヤーする」

「へ?……颯太が?え!いいの!!」
「やった!!!わーい!!久しぶりなんだあ誰かにドライヤーかけてもらうの〜!!」

ほら、やっぱこれだ。
他の女にやったらドキッてする所をいつも
めいはしれーっと返してくるんだよ…

……ブォォン……

またドライヤーのうるさい音が響く。
めいのサラサラな胸近くまである愛おしい髪を俺の手先をくぐり抜ける。

めいの髪は少し癖っ毛。
短い髪にするとすごい跳ねる。だから、
今みたいに髪を少し伸ばして癖っ毛を隠している。

それはほかの奴は知らないことで
特別感があってなんか……いい。


久しぶりに颯太にドライヤーをしてもらって
昔の記憶が蘇る。
小さい頃からよくドライヤーかけあいっ子してたなぁ、、


ポケーっと考えながら携帯をみると
ピカピカと光っている。

あ!美咲からだ!
って……美咲ほんとに情報通なんだから!!

裕翔君……あれはどういうことなのかわかんないけど、


「俺、めいちゃんのこと結構すきなんだけど、よければ俺とつきあわねぇ?」


「何に?えっと……何に付き合うの?」


「あぁ、振られたぁぁぁぁあ!!」


って感じだったはす……

後から友達に聞いたら、裕翔君は私の事を
恋愛感情として好きだなんて言うからさぁ…

そういうのなんか遠回しに言われてもなあ…
(※全然、遠回しではありません)


それから裕翔君?は学年でもモテるお人
みたいで……ファンもあるとかなんとか……


そういうのついていけないなあ私は


んー美咲のことだから裕翔君に
そのまま言っちゃいそうだし
「振ったって!!そんなつもりはないよ〜」って返しとこうかな……

「ねぇ、めい?」

「なぁに?」

「……眠い」

「そう言いつつゲームやめてないじゃん」

「まぁな」

「眠いならお父さんの部屋でゲームして寝てよ〜……ふぁ……私も眠い寝ようかなぁ」

そういうとスっと颯太は立って
「めいが眠いなら寝かせてあげる」って
ゲームを片付け始めた。

それからそのまま「おやすみ……布団馬鹿みたいに蹴るなよ…風引くから」

馬鹿みたいにってなによ!!!
まあ、颯太なりの優しさか……

「うん、おやすみ颯太」

そういうと颯太はゆっくりカチャッとドアを
閉めた。

それから明日の準備をして、私はゆっくり眠った。
ピピピッーーーーー!!


うっ……もう起きなきゃっ……

って……え!????!?!


「……っ!!ちょっ……!!!」


横を向いている私は、
目を開けたら私じゃない大きな手と
足も私のじゃない足が私の足の前にあって…



これは……!!後から抱きしめられてる!!


この感じは絶対…………颯太!!!!


しかもスゥ……ってのんびり寝てるし!!
もうっ!!!なにしてんのほんとに!!


「……っ!!ちょっと颯太!?!?」

「……ん……」

「っもう!!ここ私のベッドだからね!!」

「……っあ。」

「あって!!なんでここに颯太が……!!」

「……めい……もーちょっと寝よ?」


……っ!!


トロンとした颯太の目が私を見つめる。
その目につい流されそうになるけど、
もう7時。


「……っいやいや起きるよほら!」

「えー……めいのケチ〜」

「ケチじゃなくて、もう7時なんだからね?」

「ふぁぁぁい」


あくびをしながら返事をする颯太を起こして


「颯太、着替えるから部屋出て」

「……めんどくさ」


いやいや!!めんどくさいじゃないから!!


「ほらほら!」


そう言って私は颯太を部屋から出す。
そしたら、着替えて、、顔洗って……
髪を整えてっと……歯磨き……
あ、朝ごはん!!


昨日、下準備してた良かったあ……
朝から颯太が隣で寝てるしほんとにもう……


「ねぇ!颯太!朝ごはん出来たよー!」
って後に制服の颯太。


「ん 。 美味しそう。つか美味しい」

「ちょっ…また味見した!」

「ほら怒らない怒らなーい」


なんて颯太がほっぺをぐりぐりしてくるし!
でも颯太がお皿を運んで……


あ、メイクしなきゃ!
もう高2だから最近は皆メイクしてる子が増えて私も少しメイクをし始めた。

ま、言っても肌を白くして、アイラインを少し。それにリップってだけだけど

「あ、私メイクしてくるから先食べてて!」

「はぁ?メイク?」


少し颯太が不貞腐れてるのがわかるけど、
そそくさ洗面所に向かってメイクをした。

メイクが終わると颯太はもう食べ終わってて


「……めいメイクしても変わんねぇ」
なんて言うもんだから、


「そんなことないー!!」って反抗するけど
私自身もあんまり変わってないと思う……。


急いでご飯を食べてると、もう7時35分。
あと5分で出なきゃ!やばい!

……ガチャ……

え……玄関の音!!
颯太先に出たなぁ!!!!あのバカ!!

もぅ、流石に酷いでしょ!!あーもう!!
うわ!40分!!出よ!!

……ガチャ!!

勢いよくドアを開けると颯太が自転車で待っている。
「めい、うしろ」
って自転車の後ろを指さす颯太。


普通だったら遅刻するもう、50分。
でも自転車なら余裕で間に合う……。
颯太はそれ考えて…って。


颯太の自転車の後にのって
本当はダメな二人乗りを拒むことなく進む。


「危ねぇから、俺に捕まっとけよ」

「うん……ありがと」


ギュッと颯太の服の袖で握る。
学校が近くなって生徒が見えると私は降りて
二人で歩いて学校に行く。


全然、間に合っていつも通りの時間に学校についた。
改めて颯太に「ありがとう」って言うと
やっぱり


「ん。」って返ってくるんだ。
いつもなら40分ぴったりに家を出るめい。
まあ、俺もめいに合わせて朝練がない日は
そうしてる。

あーでも今日は俺のせいでバタバタして
40分には出られなそう。

自転車で乗っけてくか!!

……ガチャ……

家を出て自転車を取ってめいに声をかけようと思ったら勢いよくめいがドアから出て
驚いた顔をしている


多分、俺が先に学校に行ったと思ってたんだろうけど……


「めい、うしろ」って後に乗らせて
ギュッと袖を握るめいに俺はハンドルを握り返す。

ありがとっていうめいに俺はいつも
「ん。」としか言わないけど


玲於とかなら「どういたしまして」とか言って微笑むんだろうな、
ま、俺にはそんな言えねぇけど。

いつも通りの時間に学校が見えてきて
自転車を降りためいは安心した顔をしている


きっと、委員長として8時につかないと落ち着かないのかと思う。

「ねぇ!!あれ颯太君だよね!?」
「やばい!!ほんとだ!!朝から見れるなんてまじで今日ラッキー!!」
「でも隣だれ??」
「あー、めいちゃんだよ幼馴染の」
「あぁね颯太くんの幼馴染って羨ましい〜」
「でも。めいちゃんだからあんなに構うんだよね〜颯太君は。」
「まあ、あのめいちゃんだしねぇ」


って話す女子の声が聞こえる。
そう、その通り。めいだから。
周りは気づいてもめいは気付かないんだろう

案の定、その女子達の声も聞こえずに
楽しそうに歩いている、めい。


でも、反対からは男子の声、


「ね!!あれめいちゃん!!」
「ほんとだ……可愛い」
「話しかけようかなぁ俺。」
「いやいや隣、あの綾瀬颯太だから!」
「げっ!マジかよwwそれは勝ち目ないわ…」
「だよなぁ……」


めいは男子の声は聞こえてたらしく……
「可愛い」って聞こえた時は顔を赤く
したくせに、そのあとを聞いて


「……颯太って怖がられてるの?」なんて
震えた子犬のように聞くから


「ちげぇよ」って頭をくしゃくしゃしてやったら、髪の毛がボサボサになった!って
怒って下駄箱に先に走っていった。
その後、俺は自転車を置いて
めいの後に教室に入った。

ちらりとめいを見ると
めいは美咲と楽しそうに話していて

話しかけずに自分の席についた。
荷物を置いて……



「……颯太、おはよ」
そう言ったのは玲於。

「おはよ」

あぁ、今日もいつもと変わらない火曜日。
玲於は目を擦りながら俺を見てくる。

「……なに?」

「いや、朝からめいと一緒だから」

「いつもの事じゃん?」

「……匂いが」

「匂い?」

「……めいと同じだから」

「!?!?」

あ……!そういえばめいと
同じ匂いがしてもおかしくないよな……
昨日のシャンプー同じだし……

でも、なんか玲於に、他の人に
めいの昨日の仕草とか想像されるのも
いやで俺はつい


「あー、めいと?俺は香水じゃね?」

「……ふぅん」

なんて誤魔化した。本当は玲於だから
言ってもよかったんだろうけど、
玲於にすら知られたくないっつー

俺の''独占欲''がついそーなってしまった


最近、俺の中でめいといる度に
どんどん俺だけのモノにしてぇって
思っちゃうからいやなんだよほんとに……
朝から学校につくと、美咲が寄ってきて

「朝から颯太とラブラブ〜♡」

なんていうから、颯太の存在を改めて私は考えちゃった。


颯太は、私の中で
恋人でもなく友達より仲良い……幼馴染。

「……幼馴染だし」
「……颯太だし」

なんてぼさいていると

「……こりゃ颯太大変だわ」
って美咲の声が聞こえた気がするけど
なんで大変なんだろう……

って私がドジだからか


美咲とぺちゃくちゃ話してると私が
さっき置いていった颯太が
不機嫌そうにドアを開けた


「あ……颯太」
「あれ、朝一緒に来たでしょ?」
「うん。けどさっき置いてきた」
「また、痴話喧嘩?」

って笑いながら聞いてくる美咲に
私はぷいっとしてそっぽ向いた。


颯太はその後玲於と話して機嫌も
多分……戻った。


あぁ、今日も7時間かぁ。めんどくさいなぁ。
なんて考えてたら
教室に大きな叫び声が聞こえた。




【完】今日から、お前は俺のモノ

を読み込んでいます