「ははっ、ごめんって」



「ふん!」



私は、少し意地を張ってみせる。



「許せよ、杏奈」


・・・っ!


また透也は耳元で囁いてきた。



フッ



「っ!!」


急に静かになって、何をするのかと思えば、透也は私の耳に息をかけてきた。



「ちょっと!やめてよ!」



「んー、杏奈が許してくれるって言うなら、辞めてあげてもいいけど?」