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自室へと戻ったあたしはベッドに座り、薬をすべて取り出した。
どれだけの量を服用させればいいかわからないが、あるだけ全部飲ませてやるつもりだった。
あたしはジットリと汗がにじむ手で包帯を解き始めた。
傷口に薬を飲ませるなんて、そんなことをすることになるなんて、考えてもいなかった。
何重にも巻き付けた包帯がほどけるとそこから顔が現れた。
目はあたしを見て、口元はニタリと笑っている。
最初の時は雄生の顔に似ていると思っていたけれど、今膝にできている傷は女性的な顔をしている。
まさか、切り取るたびに別の人間の顔になっていくんだろうか。
そう思いうと背中に汗が流れて行った。
心臓はドクドクと脈打っている。
荒い呼吸を繰り返しながら、あたしは薬を握りしめた。
傷口は口を開けてなにかを喋っているようだけれど、それは日本語にはなっていなかった。
声量も小さくて、この距離でもようやく聞き取れる程度だった。
自室へと戻ったあたしはベッドに座り、薬をすべて取り出した。
どれだけの量を服用させればいいかわからないが、あるだけ全部飲ませてやるつもりだった。
あたしはジットリと汗がにじむ手で包帯を解き始めた。
傷口に薬を飲ませるなんて、そんなことをすることになるなんて、考えてもいなかった。
何重にも巻き付けた包帯がほどけるとそこから顔が現れた。
目はあたしを見て、口元はニタリと笑っている。
最初の時は雄生の顔に似ていると思っていたけれど、今膝にできている傷は女性的な顔をしている。
まさか、切り取るたびに別の人間の顔になっていくんだろうか。
そう思いうと背中に汗が流れて行った。
心臓はドクドクと脈打っている。
荒い呼吸を繰り返しながら、あたしは薬を握りしめた。
傷口は口を開けてなにかを喋っているようだけれど、それは日本語にはなっていなかった。
声量も小さくて、この距離でもようやく聞き取れる程度だった。