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数日後。


体育の授業で怪我をしていたあたしは1人で保健室に来ていた。


保健室の中には誰もいない。


勝手に戸棚を開けて、絆創膏を取り出した。


膝にできた傷はよく見なきゃわからないほどで、ほっといても問題はなさそうだ。


けれど……あたしは先生の机のペン立てから、ペンを一本拝借した。


絆創膏の袋を開け、スッと息を吸い込む。


そしてその裏に、好きな人の名前を書いたのだった……。





END