怖い。


恐ろしい。


外には魔物が沢山いる。


私の命を狙う魔物が沢山いる。


おつねの心の叫びがあたしの脳内で反響する。


沙和のナイフを見て混乱しているようだ。


「大人しく呪われていればよかったのに!!」


沙和の叫び声が聞こえてきて、あたしの頭上にナイフが見えた。


「やめろ!!」


雄生が必死で沙和を止めに入る。


「顔を返せ! 顔はどこへ埋めたんだ!!」


奇声を上げていたおつねが叫ぶ。