相変わらず無表情だけど優しさを感じる低い声。



「 大丈夫…です」



そう言いながらも私の顔が真っ赤みたい。




「 顔がずっと赤いから心配だ。白崎先生が来るまで俺がみる。」



体温計を私に渡そうと再び塩川先生が近づいてくる。先生が近くに来れば来るほど心臓がうるさくなる。



こんなに怖い先生なのに…優しくされるとだめだよ…。



────ピピピ