【涼菜へ
急用が出来たから会社に戻る。
起こそうと思ったけどあまりにも気持ちよさそうに寝てるから、起こさないで出て行きました。
ごめん。
また1年後。元気でね。
大英】
「………大英…」
昨日からあっという間に今日になって…
起きたらもういなかった…。
もう少しでも一緒にいたかったのに……
______________
トントントン
「涼菜、おはよう!
もう行く準備はいい??」
「うん!準備OKだよ!」
さよならアメリカ。
さよなら、またね、大英。
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「ただいま!御父様!来年結婚式ってほんと!?」
「あぁ、ホントだよ。それを聞いたってことは…大英くんに会えたようだね。」
「幸せだった!楽しみ…♪」
御父様からもホントのこと聞いて、結婚式は事実なんだって知った。
……もう…最高の気分……
最高の気分なんだけど……………
なんか……………
__________1ヶ月後____
……………やっぱり…
なんか気持ち悪いっていうか…
それに…生理も来ないし…………
「お嬢様、ご朝食が出来上がってますが…」
「食欲ないんだ…」
だから最近食べないことが多いんだよね…
「お嬢様…もしかしたら………妊娠とかではないのですか?
お医者にかかった方がよろしいかと…」
え!妊娠?!?!?!
あたしが!?!?
妊娠するようなこと………………
あ。
純菜と健斗の婚約パーティーの時だ。
あの時は確か、妊娠するようなことしてた。
「…じゃあ、行ってきます…」
結果、陽性。
あたし…妊娠したんだ…。
今は高校3年生。
妊娠する頃はもう卒業してる。
それに、大英も帰ってきてる。
…ん?
あ、そうそう。帰ってきてる。
帰ってきて…1ヶ月後からいかな?
…ていうか…大英になんて言おう…
それ知られて、ショック受けられたらどうしよう…
見捨てられちゃうかな…?
「早く言っておいた方がいいですよ?」
このお医者さんの助言にしたがって
プルルルルルル
電話しちゃいました。
「もしもし」
「あ、もしもし、大英?」
「あぁ、どうした?」
…頑張れあたし。
「…あのね……妊娠…しました。」
大英…どんな反応してるのかな…
怖くて電話切りたいくらい…(汗)
でも…
「…嘘でしょ、嬉しい。」
そう言って喜んでくれたんだ。
「……あたしは産みたいんだけど…
………………大英の意見によっては…」
「産んでほしい。」